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-こだわりとはこういうこと-ナイタイテラスと道の駅かみしほろ

この記事を書いた人/西川 統子
大学・学部/十文字学園女子大学 社会情報デザイン学部 2年

自己紹介

 友人とご飯に行ったり外に出かけることも好きですが、休日は家でゆっくりと海外映画やドラマを見ることも好きです。大学生のうちに友人と今まで見たドラマの聖地巡礼に行きたいと考えており、そのプランを考えるのが今の楽しみです。

はぎ→ツナプロジェクト

 萩原建設工業(株)と首都圏の大学生9人によるプロジェクト。100年のマチづくりとはどういうことか?を社員と一緒に考え・見える化する取り組みです。

 ナイタイテラスは、ナイタイ高原牧場と十勝平野を大きな窓から一望することができる十勝随一のスポットです。
 足下から天井までの壁全面のガラス窓から見える風景は、
私たちと一緒にこの場所を初めて訪れた”帯広産まれ・帯広育ち”の方が、眼下に広がる1,700haの草原と青空、”牛”、そしてその先に突き抜けた広大な十勝平野を見て「十勝に住んでいるのに、十勝に来た!と感じる風景(笑)」と口にするくらいの、the十勝な風景です。

眺望へのこだわりは7°レベルへ

 地元に暮らすの人にも「十勝に来た!」と言わせるほどの風景を見せるまでに、ナイタイテラスが究極にこだわったのが”建物の角度”です。

 より心地よく長時間滞在することを考えたときに、平野の景色が最も綺麗に見える角度を追求したところ、当初の設計より建物を“7度”傾ける必要があるという結論に至ったそうです。

しかし、すでに建設は始まっていたため作り直すことは難しく、萩原建設とは何度も協議を繰り返し、妥協点を探しましたが、どうしても諦めきれず、最終的に一から作り直すことになりました。

 徹底したこだわりがあってこそ、訪れる人々が持つ十勝のイメージに応える雰囲気を作り出し、究極の風景を生み出しているのだと感じました。

 萩原建設の社員さんの苦労()が、あの一言を生み出しているのだと思いました。

ナイタイテラスと道の駅かみしほろは1つ

 道の駅は、地元の野菜や漬物などの加工品などが売られているイメージがありましたが、道の駅かみしほろはお洒落なレストランや見た目の可愛らしいパン、スイーツが取り揃えられており 、若い女性客が多く来店していました。

 開放的でお洒落なカフェのような雰囲気のあるこの道の駅にも、空間自体に大きなこだわりがあることを伺いました。

 中田さん(株式会社karch事業統括部長)によると、この道の駅ではパンフレットのデザインやトイレなどを印すマークはナイタイテラスと同じものにしているとのことでした。
両者のコンセプトに一貫性を持たせるようにし、統一されたコンセプトをもつ二つの異なった施設に訪れることで、より強く”上士幌という一つの空間にいる”イメージを印象付ける狙いを込めています。

 また、地元の人々からはうどんやそばを売りもっと実用的な施設にしてほしいという要望なども多くあったようですが、ナイタイテラスとの統一感やコンセプト(お洒落で開放的な空間づくり)への強いこだわりを貫き通し、今のかたちになったということです。
 ここまで中田さんに様々なお話を伺い、特に印象に残っているのは
ナイタイテラスや道の駅上士幌を「旅の目的地にしてほしい」という言葉です。

 インタビューやホームページから両者ともに、都会にあって十勝にはまだない空間を作り出し、ここを「旅の目的地」「観光の出発点」として楽しんでもらいたいというコンセプトを強く感じました。

 また、このように多くの観光客に来てほしいという思いと同時に、地元の人や若い人が一日中居座れるような場所を目指しているとのことでした。 このように施主のニーズに応えることで十勝の新たな可能性を見出し、魅力を発信する空間を作り出していく萩原建設にもまた地元十勝への愛情を感じ、地元に根差した会社であることを再確認しました。

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