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京都市立芸術大学-音楽部 ピアノ専攻

この記事を書いた人 / 東坂 萌里
大学・学部 /京都市立芸術大学 音楽部 ピアノ専攻 4回生

キミトカチ大学図鑑とは
 現役大学生による大学紹介。ホームページやパンフレットでは分からない大学での学びや生活など、リアルな大学生をなかなかイメージできない十勝のキミに完全個人視点で紹介します。
※記事内容はあくまでも個人の感想です。なにごとも十人十色、千差万別をお忘れなく!

自己紹介

 初めまして!京都府在住の東坂萌里です。現在、京都市立芸術大学でピアノを専攻しています。3歳からピアノを始め、中学までは地元の公立の学校に通っていました。
京都市立京都堀川音楽高校へ進学してから本格的にクラシック音楽を学び始めました。大学はもうすぐ卒業なのですが、卒業後は芸能プロダクションに所属しピアニストとして活動を開始していく予定です。

京都市立芸術大学とは

”少数精鋭。”未来を担うアーティストのための大学

 素晴らしい教授陣から少数精鋭の質の高い教育を受けられ、ピアノ専攻は演奏のためのテクニックや感性を磨けます。潜在的な表現力をさらに輝くものに育てていくのが京都芸大の教育です。

京都市立芸術大学にマッチする人は

  • 自らチャンスを掴みに行ける人
  • チャンスを掴むための準備に全力を注げる人

こんなキッカケで入りました!

 京都市立京都堀川音楽高校という音楽の専門高校に入学した時点ではこの大学に入学したいと考えていました。しかし、現役受験の時は落ちてしまい一浪して入学しました。
 一浪してでも入学したかったのは、現役ピアニストとして活躍されている田村響先生に師事したかったからです。高校生の時に、先生にレッスンして頂いたのとコンサートに伺った時、直感でこの先生の元で学びたいと思いました。

 浪人の時は、さすがに滑り止めで私立の音楽大学を受けました。大阪音楽大学の特別演奏家コースというところで、ありがたいことに特待生で入学できることになりましたが、やはり師事したい先生につきたいという思いが大きく、最後まで京都市立芸術大学を第一志望に受験を走り抜きました。

京都市立芸術大学での学びはココが面白い

”一生続く追求”を体系的に身に付ける

 ピアノ専攻はクラシック作品の構成・論理・ドラマ・感情・作曲家の究極的な意図・美意識やスタイルなどを、可能な限り理解するために必要な基礎的な知識と技術を学びます。

 ソロ演奏の個人レッスンに加え、ピアノデュオ・伴奏・室内楽の実践的な指導も行い、ピアノ演奏のあらゆる可能性を身につけられる様、多元的な教育を受けます。  そして市民の皆さんとの交流の場として、毎年開催されている「ピアノフェスティバル」では市中のホールでコンサートを行い、聴衆の反応や息遣いの中で表現力を磨く訓練をします。

 進歩がはっきりと目に見えるものではなく日常的な練習や、教授とのマンツーマンのレッスン、日頃の授業、一つ一つの積み重ねが必要です。これらが少しずつ糧となり、一生を費やして追求をするのが音楽の面白いところです。

 1年に1回、音楽専攻全体で出演する定期演奏会があります。
ピアノ専攻と声楽専攻は合唱の授業、ヴァイオリンなどの弦楽器、管楽器、木管楽器、打楽器の専攻はオーケストラの授業を受けてその年の曲目を練習します。
 少人数だからこその団結力で、毎年、京都コンサートホールを満員にするほどの恒例行事となっています。

ココはあまり期待しないでね・・・

 京都市立芸術大学は、全国から受験生が集まるのはもちろん少人数制の為、合格者はピアノ専攻で14人です。全楽器を合わせても60名ほどしか受からなく、倍率は高く狭き門です。

 それだけに、大学に入ることが目的でその先を考えていない人達が多いと感じました。
 私は、大学は人生において1つの通過点として思っていたので、周りとのギャップに驚きました。

「東坂 萌里」の学生生活

サークルは?
 サークルはありません!みんな楽器の練習に勤しんでいます。

お昼は?
名物学食は唐揚げ丼(320円)です。
ご飯の上に、”唐揚げとキャベツとマヨネーズ”というめちゃくちゃシンプルな丼ぶりです。笑
その他のメニューは、ラーメン250円、唐揚げラーメン320円、てんぷらうどん180円、カレーうどん200円、、、
丼メニューが卵丼280円、親子丼320円、かつ丼320円、、、
洋食がオムライス280円、カレー240円、カツカレー300円、唐揚げカレー320円、、、

 やはり”唐揚げ”が得意なようです。  

大学トピックス

先生への師事も、一筋縄ではいきません

   教授は専任が5人、非常勤が数名いらっしゃり、大学入学前にアンケートで師事したい先生の希望を聞かれます。
”受験の結果(成績優秀者優先)”や先生方が”引き抜きたい生徒”、”門下生の人数”など様々な兼ね合いを考慮する会議によって教授が決まります。ピアノやヴァイオリンは倍率が高いこともあり、必ずしも師事したい先生につけるかは分かりません。
 ーー酷です。笑(ちなみに、私は運良く希望の先生につけました!)

卒業するだけでプロになれるわけではありません

 進路は、留学、大学院進学が多いですが、その他はフリーランスの音楽家、音楽教員、音楽教室の先生、音楽に関係する会社への就職などです。
 ピアノ以外の楽器の人は、オーケストラ団員を目指している方も多いですが、現状、空きを待っているような状態なので卒業してすぐ団員になれる人はほぼいません

 また、プロとしてどこかに所属するというのも大学の間に自分から情報を把握し動かないと、待っているだけでは何も話は来ません。大学に入れたから未来が約束されているということは全くなく、厳しいですがそれが現状です。
しかし、みんな平等にチャンスがあるとも考えられます。
 「チャンスが巡ってきた時には、既に準備が整っている自分でいる事」
 「チャンスが巡ってくるのを待つのではなく、掴むのは自分であるという事」
 ーーを意識して過ごす事が大事だと思います。

 そのうえで、音楽や芸術に対する好奇心、表現することへの強い意欲、柔軟な思考力、あふれる個性を持つ人はぜひ、京都市立芸術大学に一度足を運んでみてください!!
 2023年には京都市立芸術大学が京都駅の近くに移転します。未来を担う、若いアーティストの皆さんに京都の中心地から芸術を広げて欲しいです。

大学公式ホームページ:京都市立芸術大学

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