この記事を書いた人/浅井 樹
大学・学部/大正大学地域創生学部4年(2024年2月末時点)
キミトカチ大学図鑑とは
現役大学生による大学紹介。ホームページやパンフレットでは分からない大学での学びや生活など、リアルな大学生をなかなかイメージできない十勝のキミに完全個人視点で紹介します。
※記事内容はあくまでも個人の感想です。なにごとも十人十色、千差万別をお忘れなく!
自己紹介
地域創生学部4年の浅井樹です。街の雰囲気を感じられる「まちあるき」が大好きで、散歩の最長記録は新宿から東京まで(徒歩で1時間半)です!
大正大学とは
地域に特化し、新しい自分に出会える大学
大正大学は、都内で有名な巣鴨商店街の近くにキャンパスを構えています。地域に特化した学びを行う地域創生学部は、身近な存在の巣鴨地域をはじめとし、北海道や奄美大島など全国をフィールドに活動をしています。在籍する学生は、地域を変えたい!と学内外で積極的に活動する地方出身の人が多い印象です。例えば、私がイベントの企画を立ち上げた際には(企画内容については、後述します!)、学年の1割に当たる10名以上の学生が喜んで協力してくれました。元々周囲を巻き込んで、積極的に活動する性格ではなかった私が、「地域のために役立ちたい!」、「ワクワクすることが大好き!」という友達に恵まれて、自分でも想像していなかった未来に出会うことが出来ました。
また学修面でも経営学や経済学といった座学や、地域物産展を開催したり、販売できない青果物を使ってスムージー店を開業したり、といった実践的な学修に取り組むことができ、机上の空論で終わらせない実行力が身につきます。
◇こんなきっかけで入りました
私は5歳のとき、商店街にある焼き鳥屋さんで、おつかいデビューを果たしました。ご夫婦で営まれている小さなお店で、晩ご飯のおつかいに行くと、いつもつくねをサービスしてくれる温かい雰囲気が大好きでした。ある時、ご家庭の事情からお店を畳むことを告げられ、心の整理が付かないまま、気が付いたらそこは空き店舗と化していました。
毎日、学校帰りに「おかえり」と言ってくれていた店主さんは、もういない。
私は地域密着型のお店が、地元民の購買欲だけではなく、気持ちの面でも支えてくれていたことに気が付きました。
このことがきっかけとなり、商店街と地域の活性化の関係性に興味を持ったため、地域の活性化について学べる大正大学地域創生学部への受験を決めました。
「偏差値が高い大学=いい大学の方程式」
地域創生を学ぶためには、約40日に及ぶ実習で実践力を付けられるため、大正大学が最適だと考えていました。ただ、受験前に気になっていた点として偏差値があまり高くないという点があります。自称進学校に通っていた私は、「偏差値が高い大学=良い大学」という図式を持っており、そうでない大正大学を第一志望にすることは恥ずかしいと思っていました。そのため、地域について学ぶという共通項がある立教大学の観光学部を受験しましたが、あえなく撃沈。
結果的に大正大学に入学する運びとなりましたが、ここで四年間学ぶことが出来、本当に良かったと思っています。入学時の不安として、やる気の無い学生が多いと予想していましたが、蓋を空けてみると日本全国から「地元を活性化したい!」と言う高い志を持った学生が集結していました。
その同期学生の熱量に影響され、地元への愛着が高まり、商店街の会合に参加するなど積極性が増し、学内外に人脈が広がるきっかけにもなりました。
大正大学の学びはここが面白い!
座学だけじゃつまらない、実践してこそ磨かれる地域力!!
みなさんは、高校でどのようなことを学んでいるでしょうか?化学の授業で、座学だけでなく実験も行って理解を深めるように、地域創生を学ぶ上でも実践の場が重要となってくるんです。
我々の実践の場は、大学から徒歩5分圏内にある「巣鴨地蔵通り商店街」です。巣鴨商店街は、「おばあちゃんの原宿」と呼ばれ、高齢者の利用が多い商店街でしたが、最近は若者やインバウンドの来訪も目立つようになり、多種多様な利用者層にアプローチができる、学びの場としては持ってこいの商店街です!
そこで、大正大学が巣鴨商店街やその利用者を対象に、どのような実践を行っているのか、紹介していきたいと思います!
夏の風物詩、盆踊り大会!
選択授業の一環で、学内で実施する盆踊りの「企画運営」を行います。東日本大震災の復興を祈念してはじまった盆踊り大会は、昨年で12年目を迎えました。今では巣鴨地域に浸透し、昨年の開催当日は、開場の30分前から小中学生が門の前で元気よく待機しており、「早く踊りたい!」、「今日の浴衣可愛いでしょ!」と、ワクワクした雰囲気で満たされていました!
会場の仕様としては、キャンパスのど真ん中に、校舎の2階分に相当する高さの櫓が設置され、その櫓を囲み盆踊りを行います。地域の人はもちろん、地元の小学生や学外の盆踊りサークルの方々が集結して、太鼓部の音色に合わせて夜まで踊る光景は、地域と大学が一体となっていることが実感できます。
当日には、ヨーヨー釣りや射的などの露店の運営から受付・警備にいたるまで、学生が責任を持って務めます。より来場者の方に楽しんで貰えるように、露店の内容などを工夫した結果、2022年には来場者数が一万人を突破し、キャンパス内が満員電車のように混み合い、活気づいていました!
ここはあまり期待しないでね、、
地域活動ができる部分をアピールしてきましたが、ただ待っているだけでは活動の機会に巡り会うことはありません。充実した活動を行いたい方は、常にアンテナを張り、実践的な授業に申し込んだり、教授に相談したりすることが重要です。
ただ、地域創生学部は、7学部の中で最も少ない1学年100人弱であるため、自分の夢や実現したいことについて親身に話しを聞いてくれるような、学生に寄り添ってくれる教授が多いです。安心して相談してみましょう!!
◇私の学生生活
「農業留学」の企画・運営
2020年度入学の私は、学生生活の半分以上をコロナによって制限されてきました。そんな中でも、「地域での活動を諦めたくない!」と思い、個人的に企画したのが、「東京都内」の「畑」で行うトウモロコシの栽培体験です。県を跨ぐ移動もなく、開放的な場所での活動を謳い、周辺の小中学校10校以上に宣伝を行いました。ただ、学校にチラシを置くだけでは参加者が集まらなかったため、巣鴨商店街でビラ配りをしたり、商店街の会長に掛け合ったりと、様々な工夫をこらしました。その結果、想定の1.5倍を越える33名の方が参加してくださいました!!野菜が生育している様子を見る機会がないお子さんとっては、良い食育の機会になっていれば良いなと思っています。
構内でいただける絶品スイーツ
学内では、学食、鴨台食堂、ガモールカフェの3つで食事をすることが出来ます。
私は実家暮らしで、お弁当を持たせていただいているので(ありがたいです、、)学食を利用する機会は、あまりありません。友人のランチを覗くと、定食のCランチを頼む人が多いです。Cランチは、日替わり定食の中で最も豪華なランチ(税込み500円)で、ハンバーグやエビフライと言った、お子様ランチの大学生バージョンのような感じで、大人気です!!
また、私のおすすめはスイーツや軽食が販売されているガモールカフェです。カフェには、元ホテルの料理長が腕によりを掛けた絶品スイーツが並びます。私のおすすめは苺タルト(税込み500円)です。大学内にいることを忘れてしまう程、美味しいので、お立ち寄りの際にはぜひ食べてみてください!!
最後に
ここまで私の記事を読んでくださって、ありがとうございました!
自分のことについて文章を書く機会が少ないため、上手く伝わるように書けたか少々不安です、、
「私の学生生活」の部分で説明した農業留学についてですが、どのように感じていただけたでしょうか?就活面接などでこの話をすると、凄い!!と言って貰えることが多くあります。読者の皆様にも同じように、凄いことをした先輩なんだ!と、自分自身と切り離して考えて欲しくはないです。
私の企画の原動力の1つは、「焦り」でした。コロナ流行により、何も成し遂げられない学生生活になるかもしれない、就活でどの企業にも振り向いて貰えないかもしれない、「何かしなければ」という焦燥感で始めた企画でした。
このように不純な動機ではありましたが、周囲の素敵な学生たちが支えてくれたことで実現することが出来ました!!
何か取り柄があるわけではない私にも、出来ました!高校生のみなさんに、出来ないことはないです!大学に進学してもしなくても、自分自身にとって素敵だったと思える選択ができるように、祈っています!!