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100年のマチづくりってどういうこと?はぎつなプロジェクト

この記事を書いた人/牟 博聞
大学・学部/慶應義塾大学 商学部 2年

自己紹介

 福岡生まれでそこから中国に10年間滞在し、日本へ来ました。音楽を聴くのが趣味ですが最近は昔の映画を漁ることにハマってます!!

はぎ→ツナプロジェクト

 萩原建設工業(株)と首都圏の大学生9人によるプロジェクト。100年のマチづくりとはどういうことか?を社員と一緒に考え・見える化する取り組みです。


「仕事をやる以上、楽しくやらなければ意味がない。だからこそ全ての人に仕事にハマるという感覚を知ってほしい。」
 萩原専務(萩原建設工業取締役)のこの言葉は今でも鮮明に覚えています。

 私は萩原専務がなぜこのプロジェクトを立ち上げたのか、大きな疑問を抱いていました。
地元からの信頼は厚く、絶えず建築や土木の工事依頼が舞い込み、その上100年を超える歴史を持つ会社がなぜこのようなプロジェクトに取り組んだのか。

 その答えとなったのが、この萩原専務の「仕事にハマ」という言葉でした。
では、仕事にハマるとはどういうことでしょうか?

 私自身、仕事という言葉には
生活するために仕方なくすること、辛いこと...
など、あまり前向きな印象を持っていませんでした。

ところが、この私の”仕事”に対する印象は、プロジェクトの1週間を通して180°覆されたのです。

使われること=地域を作ること

 プロジェクトの1週間で私たちは萩原建設が関わった建物をめぐり、そこに住んでいる人や働いてる人の思いを聞きました。

 十勝エコロジーパークは子供向けの施設であり、子供たちが自然と戯れながら育っていく場というような印象を受け、なるほど随分とコンセプトが建物に現れているなという感想を持ちました。

しかし、実際にそこで働く方の話を聞き、建物自体の機能などを知ることで、実は”十勝の自然を未来に届ける”という真の目的があることを理解しました。

 私たちが宿泊していたHOTEL NUPKAは一見普通の宿泊施設であり、特にこれといって奇をてらうような仕掛けは持っていないホテルでしたが、その裏にはホテルなのに”地元の人向けの施設”という驚くような仕掛けが隠されていることが分かりました。

 地元の人がいつでも集いやすいように、カフェのような外見を作り、街に人がいる風景を作るため、外から一目でラウンジの様子が見えるようガラスを多用し見た目の透明感を確保するなどの工夫があり、
その根底にあるのは、寂しくなった街なかに人の温もりを取り戻したいというオーナーの想いでした。

 ガーデンスパ、ナイタイテラス、永祥寺、、、プロジェクトで私たちが回った建物に共通するのは、どの建物も

オーナーの想いがあり、
それをしっかりと使われる形に仕上げる人(萩原建設)がいて、
しっかりと期待通りに使われる

ことで”地域の風景”として存在していることでした。

この「建てる人・作る人・使う人」の良い関係をつくることがまさに、萩原建設の”マチをつくっている”仕事の本質だと分かりました。

プロジェクトを通して知った”仕事”の意味

 プロジェクトを通して知ったのは、どの仕事にも”作った人””使う人”がいて、使う人のことを考えるからこそ、つくる人の工夫や挑戦があったということ。

オーナーの想いだけでは、決して”使われる”建物にはなりません。

デザインと機能が競合して成立しない、、、
法律や工法などにより制限を受ける、、、

このようなことは特段珍しいことではないということです。

 私たちが当たり前のように使っている建物は、そういった障害がなくなるまで、工夫と挑戦が繰り返されて完成していた施設だったのです。
自分の知識や工夫の繰り返しで”笑顔を生み出す想い”を形にしていく仕事であり、その楽しさを知っていく、、、
それこそが”仕事にハマるという感覚”と思いました。

ただ仕事を請け負って指示通りにこなし「ここまでしか出来ないです、、、」というのではなく、自ら工夫して実現方法を模索していくという試行錯誤ができて、
そうやって形になったものがマチとして残っていけば、仕事は楽しいに違いありません。

これまでの100年、これからの100年

 私たちは、帯広市の中に萩原建設が関わった建物がどれくらいあるかを知るために、マップ(通称hagigleMAP)をつくりました。
建物の写真を撮り、MAPにプロットします。 さすが、100年企業!直近の10年程度でも、その数約250件。
※地図中、青く着色してある建物が萩原建設が関わった建物です。クリックすると工事名が見られます。
 パソコンでの打ち込み作業を行いながら、これこそが萩原建設100年の仕事で、その一つ一つにそれを利用する人の思いがぎっしり詰まっていると私たちはこの身をもってそれを知りました。

十勝の当たり前を作り、地元の未来を作る仕事。
正直に言って最高な仕事であり、これ以上ない幸せが詰まっている仕事だと思いました。

そして、萩原建設の皆さんが仕事にハマった分だけ、十勝のこれからの100年に皆さんの工夫とチャレンジが積み重なっていくのだと感じました。

INTERVIEW LIST


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