Loading...

キミトカチ

社会人を目指すキミと、十勝で働き暮らすことについて考える

キミトカチ

求人者と求人企業のマッチングシステム「ビズロケとかち」

Facebook
Twitter
RSSフィード
  1. HOME
  2. Topics
  3. 日常の入り口HOTEL NUPKA-Hanare

日常の入り口HOTEL NUPKA-Hanare

この記事を書いた人/田中 結梨
大学・学部/文教大学 人間科学部 2年

自己紹介

 小中高で9年間吹奏楽をやっていたこともあり、いろんなアーティストの曲を聴くのが好きです。また、最近では密かに読書にハマっています。時間がたっぷりあるときには数日かけて絵を描くなど、インドアですが多趣味な面があります。

はぎ→ツナプロジェクト

 萩原建設工業(株)と首都圏の大学生9人によるプロジェクト。100年のマチづくりとはどういうことか?を社員と一緒に考え・見える化する取り組みです。

「人々の日常に触れたい」という想いを形にし、ヌプカが誕生!

 ホテルヌプカの総支配人である、坂口さんに話を伺いました。
ヌプカは、ホテルというのは非日常であり、豪華で、入りにくいというイメージがありますが、敷居を少しでも低くし、日常と非日常の二極化された間を取り持つ役割を担いたいという坂口さんの想いを形にして出来ています。

 そのための仕掛けがこの建物には多く隠されています。
カフェ側の扉は一枚、ホテル側の扉が二枚になっているのがヌプカ特有のこだわりポイント。

 冬の寒さが厳しい帯広では防寒上、2枚の扉になるのがスタンダートなところですが
お店の前を通る人に「ちょっとこのお店に入ってみようかな」という気持ちになってもらえるよう、1枚にしています。

外見も、かっこよすぎないようにし、アーリーアダプターを対象としているとのこと。
アーリーアダプターとは、流行に敏感で新しいものを取り入れようとする人たちを指します。
ここでは、少し他のホテルと違ったヌプカという存在に興味を持った人たち、という意味です。

ホテルの雰囲気は外観や調度品からではなく、何気ないコミュニケーションの中でお客様に伝えて作り上げていくものだそうです。

“small is beautiful’’
__これは、ヌプカを通して坂口さんが一番伝えたいことです。

競争や大量生産を考えるのではなく、小さくでも良いので地域でモノづくりをし、経済を成り立たせることこそが今必要であると考えています。

新たな、玄関口nupka hanare

 2021年ヌプカにnupka hanareという別館が誕生しました、”関係人口の創出”に向けた取り組みとしてワーケーションの受け入れを念頭においた新しいコンセプトのホテルで、ここにも坂口さんの「日常と非日常の二極化された間を取り持つ役割」という思いが反映されています。

 ヌプカhanareは、大きな手書きマップのあるラウンジの入り口が特徴になっています。
これは、hanareに足を踏み入れた人が何処へ行こうか?と”十勝への想いを馳せ”、帰ってきた人が”十勝の何処へ行ってきたか思い出す”仕組みになっています。

 マップの下には、十勝の旅を紹介するライブラリーがあり、くつろぐ空間が広がっています。
心地よく、ホテルというよりも自宅にいるような安心感がそこにはありました。

中には木のぬくもりに包まれた一つ一つ存在し、とても快適です。

 安心感がありつつも「旅」に来たことを忘れさせないレンタルサイクルやワークスペースもあり、まさに非日常の中で日常を過ごしているような、そんな感覚にさせられます。

nupkaと萩原建設

 坂口さんは建設会社という言葉には、なんとなく保守的で新しいことに挑戦しようとしないイメージがあるのではないかと言っていました。
それこそ、一度作った建物は保守などを繰り返しながら数十年のお付き合いになるため、昔からのやり方が続きやすい企業が多い。
しかし、萩原建設は社員に夢を与え続けています。
ホテルヌプカにとって萩原建設は「常に応援し、背中を押してくれる」存在であると坂口さんは思っています。

 良いものを作り上げるために妥協せず、親身に寄り添ってくれる…
萩原建設と坂口さんに共通していることは「十勝が好きで、今よりもさらに居心地の良い地元にしよう」という想いがあることです。
坂口さんの目指す非日常空間を作る手助けを、萩原建設はおこなっています。

また、一緒に何かをしたいという気持ちは萩原建設自体も伝えてくれていたらしいです。

 初めて旅行に来た人、実際に住んでいる人、旅行者だけではない「全て」の人たちへ向けて、十勝の魅力を発信し続けています。 必ずしも十勝は自分たち「が」つくっていく、のスタンスではなく、自分たち「も」一緒になってつくっていく、の意識が地域に根付いている理由なのだと思います。
北海道の150年という歴史の中で、萩原建設は100年の歴史を持ちます。
それだけ長く続いているのは保守的にならず、どんどん変化を求めていけるからこそであり、地域に寄り添えているからでしょう。

色んな人々から愛されている萩原建設は、皆を支えているというよりも、「一緒に足並み揃えて横に立っていてくれる」のかもしれません。

プロジェクトで取材した建物はコチラ

十勝の未来に、“本物の自然”を伝える~十勝エコロジーパーク~
日本で唯一の道の駅⁉ 木々の中を感じることのできるガーデンスパ
日常の入り口HOTEL NUPKA
お寺と地域のご縁。地域の中での“永祥寺”の役割とは
ナイタイテラス
100年のマチづくりってどういうこと?はぎつなプロジェクト

611