VIDEO
「食や農業を取り巻く環境が大きく変化するなか、十勝・帯広が持続的に成長していくには、関係者だけで未来を語るのではなく、次代の消費者であると同時に農業を支えることになる大学生達と、十勝・帯広の農業の意義と意味そして可能性について考えてみることが大切なんじゃないか? 」
という思いから、地域資源と大学生の接点を創るtokachi field action Lab と十勝の創業・企業拠点LAND が全国の農業系学生が、食・農の”今”と”未来”を考えるカンファレンス、【トカチダネ】 を開催しました。
開催の呼びかけに応じて全国から6つのサークル・団体から28人の大学生が参加。
学生達は十勝での5日間の活動を通じて、生産者・農業関連企業や農業を取り巻く構造、そして、お互いの視点や気づきなどに触れながら十勝・帯広の農業について感じ・考え、十勝へのメッセージを残してくれました。
プログラム概要
プログラムは5日間
1日目:オリエンテーション
2日目:フィールドスタディ
3日目:フィールドスタディ・プレゼンテーション準備
4日目:農業カンファレンス【アグリ&フードサミット】でのプレゼンテーション・学生同士の交流会
5日目:振り返り
1日目:オリエンテーション
プログラムの目的と進め方の説明の後、大学生が自己紹介。
自分がここ(十勝)にいる理由と期待を参加者全員と共有したのち、フィールドスタディのコースごとに分かれて、ヒアリングのポイントなどを確認しました。
VIDEO
4つのテーマ
28人は自分の興味・関心もとにして4つのテーマに分かれ、フィールドスタディを行いました。
団体の枠を超えたチーム編成となることで、所属する団体の活動をベースにした視点での理解が相互に重なり、気づきを深めることが期待できます。
チーム:農業×経済
事業領域の拡大や経営形態の変化など、現状に留まらないチャレンジにより事業を拡大する取り組みに触れる。
株式会社 山本忠信商店
株式会社 ノベルズ
前田農産 株式会社
チーム:農業×技術
農業の安定と成長を支える、最新のデジタル技術から絶えることなく続いている育種、十勝ならではの技術栽培などに触れる。
スペースアグリ(株)
(株)カルビーポテト
アグリシステム(株)
チーム:農業×環境
農業と環境の問題を”消費者との関係”、”生産者”、”活用”の視点でアプローチする取り組みに触れます。
(株)土谷特殊農機具製作所
(株)アグリシステム
鈴木牧場
チーム:農業×つながり
食・農業が持つ価値の多様性について、農業に別の視点を掛け合わせて新たな価値を生み出す取り組みに触れます。
ピロロ企画
(株)満寿屋商店
(株)いただきますカンパニー
2日・3日目:フィールドスタディ
フィールドスタディでは十勝に広がる生産者・企業を訪問。2日間の移動距離は各チーム平均200km、合計800kmにも及日ました。
広大な牧草地で放牧牛に最接近@ピロロ企画
まさに”the牧場”というこの風景も、実はマイナーな飼育形態で、十勝においても経営を成り立たせるのは難しいと言われています。
自動操舵システム(いわゆる無人トラクター)の操縦@農業情報設計社
広大な十勝で開発したシステムのため海外の農場と親和性が高く、ダウンロード数はブラジルが一番多い。なんとダウンロード数は、世界No1!!
視点を変えることでデメリットが強みになるメカニズムを読み解く@いただきますカンパニー
顧客視点で辿り着いた答え=”生産者が話したい事と観光客が楽しめる内容は別” そこに自分達の存在意義を見出し、商品化できたことで、持続的に地域の魅力を伝え続けることができています。
チャレンジし続けた人だけから生まれる、重みのある言葉@アグリシステム
プレゼンテーション
プレゼン直前で緊張の様子(笑)
プレゼンテーションはアグリ&フードサミットの会場で100人の十勝人(農業関係者など)に対して行いました。
開始前は、時計を手に発表時間を秒単位で調整するグループ、壁に向かって担当パートのコメントを繰り返し練習するグループなど、○-1グランプリの舞台裏さながらの緊張感でした。
サークル自己紹介
プレゼンのスタートは会場に集まった十勝人へのサークル自己紹介から。各サークル、設立の理念や日頃の活動を紹介してくれました。
来場者からは
「農業に関心がある大学生がこんなにいるんだ! 」、
「農業に対して自分自身で地味なイメージを持っていたが、プレゼンを聞いてこんなに可能性がある仕事なんだとわかってワクワクした! 」
と驚きや感動の声が上がっていました。
トカチダネ参加サークル
東大むら塾(東京大学)
阿蘇援農プロジェクト(東海大学)
カノール(立命館大学)
ほくだい畑(北海道大学)
のうりん村(筑波大学)
宮崎大地域資源創成学部・起業家有志
十勝へのメッセージ
続いて、大学生達から十勝へのメッセージです。
フィールドスタディでは”十勝の価値(スゴさ)” 、”十勝への違和感(もったいなさ)”、”十勝の可能性(期待)” の3つの視点を持って生産者や企業の話を伺いました。
当日の深夜(早朝?)3時までプレゼン内容を煮詰めるなど全力で思いを伝えてくれました。
プレゼンの様子はコチラからどうぞ
【サークル自己紹介&十勝へのメッセージ】