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「えぇ、帯広か。」ため息から興味へ変わった瞬間

この記事を書いた人/小笠原佑吏・菊澤愛莉
大学・学部/成蹊大学 経済学部 現代経済学科 2年生

自己紹介

 私たちが通う成蹊大学は綺麗なキャンパスと半透明の図書館が有名です。そんな大学で華のキャンパスライフを送れると思っていた私たちですが、コロナの影響で通ったのはわずか数回…… 想像とはかけ離れた大学生活。活動ができないことからサークルもやめ、友達もごくわずか。 そんな私たちが2年生になり北海道関連のゼミに入って思ったことは、十勝に行ってみたい! そんな時このインターンを知り、参加させていただくことになったのです。
今回私たちは株式会社そらで働く山田直樹さんにお話しを伺いました。
山田さんはそらが経営するフェーリエンドルフでお客様サービス部門で清掃がメインの仕事をされています。
帯広に住むまでは人口200万人都市の札幌に住んでいた山田さん。
そんな山田さんが十勝へ興味を持ち、好きになり、移住し、十勝のために今、働いています。
何がきっかけだったのでしょうか。


学生のころから特にやりたいことがなく、高校卒業後は様々なバイトをして経験を積んでいた山田さんは22歳で 大手パチンコ店に入社しました。

その理由は、シンプルに“生きていくためにお金が必要”だったから。
私たちにはイメージはありませんでしたが、パチンコ店は給料が良いそうです。 順調に働いていた山田さんにとって、勤務8年目にして札幌から帯広への転勤は
えぇ、帯広か。」 縁もゆかりもない帯広への転勤に気が向くわけもなく、
当時の上司から「自分が行ったことのない環境に身を置くのもいい経験になるよ。」と言われ、実際に帯広に住んでみて思ったことは、「十勝も悪くないな。」
大きな公園、動物園もあり、札幌より交通量も少ない。
2人のお子さんがいる山田さんご夫婦にとって、子育てに向いた住みやすい環境でした。

2年間の帯広勤務を終えて再び札幌へ戻った山田さんご一家。 お子さんが幼稚園、小学校に上がる年だったこともあり、もう転勤をしたくないという思いがあった山田さんご夫婦は定住を考えました。その時候補に上がったのが十勝・帯広でした。札幌に戻ってから、十勝・帯広での暮らしやすさにより気づいたのです。 「十勝も悪くないな。」そう思っていた山田さんご夫婦ですが、この時既に「十勝っていいな。」という思いに変わっていたのです。

定住するにあたり、家族を支えるための十分な給与、子供のことを考えて転勤のない仕事、そしてフィールドワークがある仕事を軸に転職活動を行い、農業生産法人2社の内定をもらいました。 実はまだこの時、山田さんはそらの内定をもらってはいません。

それどころか、そらとの接点はあのSNSだけだったのです。

「Twitterで追い続けた1年間 」


株式会社そらが起業してすぐに山田さんはそらのTwitterと出会いました。
そらは“十勝に人とお金を呼び込む”を理念に十勝にあったらいいなを創る会社です。
山田さんは、夢を実現させようと追い続けるそらのツイートに沢山のいいねを押し、気がつけばそらと米田社長のファンになっていました。
  • 「気の利いた一言を言える人」も素敵だなと思うけど「余計な一言を飲み込める人」は更に素敵だなとつくづく思う。
  • 自慢ネタを3つ磨くより自虐ネタを3つ磨いた方が人生は3倍豊かになる。根拠はないけど本気で思ってるんだ。
  • 失敗はラッキーだと思うようにしてる。

このような米田社長のツイートの中でも特に山田さんの心に響いたツイートは

「自分の選んだ道を正解にするのは自分自身」

以前は”~しなければならない”という義務感から仕事をしていた山田さんですが、”~したい・してみたい”という気持ちに重きを置き始めるようになったのです。

このツイートをきっかけにそらで働きたいという気持ちが更に大きくなってしまいました。しかしその一方で、ベンチャー企業であり、まだ新しい会社であることへの不安がなかなか拭い切れなく葛藤しました。 その葛藤の末、山田さん自身そらで働いてみたいという気持ちを諦められず、「今DMを送らなければ一生後悔する」、という今まで感じたことのない感情に襲われました。そして悩み迷いながらも副社長の林佑太さんにDMを送り、翌日お会いすることになりました。

実際に話してみると“十勝に人とお金を呼び込む”というそらの理念に強く共感し、そらの未来やこれからの発展が明確に見えたそうです。そしてそのお話をする林副社長の瞳はキラキラと希望に満ち溢れ、お話を聞く中で山田さんは力になりたいと思いました。また、スタートからそらの事業に参加できることに魅力を感じたのと同時に、そらの今後は自分たち次第であることにワクワクしました。

「メインは清掃、それでも企画も!?」

山田さんにそらの1番の魅力を伺ったところ“スピード”と一言でおっしゃいました。

そらが描いたビジョン通りに進むスピード、事業を展開するスピード。スピードと言ってもどの事業も十勝の地域内総生産“GTP”を意識した十勝のための濃い内容です。



お客様サービス部門というフェーリエンドルフ内のテントやコテージの清掃を主に行う部門に属している山田さんですが、施設内に“こどもむら”(子供や家族連れが楽しめるスペース)という企画から設置まで担当した場所があります。 そらでは企画担当ではない従業員の意見も取り入れる体制が整っているからこそ、山田さんの“こどもむら”の提案が通り、しかも1か月半というスピードで完成したそうです。

元々子供向けの施設があったらいいなと考えていたそうで、それが実現した今、次はどんな企画を考えているのか伺ったところ、都会では見られない沢山の星を活かした星空観察や、夜のライトアップなどを考えているそうです。次に訪れた時には完成しているかもしれませんね。

「そらの理念=山田さんの思い」

山田さん自身、そらの今後のビジョンがはっきり見えたからこそ転職し、実際に働いてみてそのビジョン通りに進んでいる実感も沸いています。また、そらで働くようになって、変化に対して前向きになり、新しいことが楽しみになったそうです。以前のパチンコ店では、現状キープで変化を好んではいなかったけど、そらで働いてみて新しいことは夢中になれるから楽しいという考え方に変わりました。 今後山田さんは清掃だけではなく、フロントも担当します。フロントという新しいことに対して今はワクワクしており、とても楽しみにされていました。

そらには“十勝に人とお金を呼び込む”という理念があります。そして山田さんは今、十勝への移住を考えている人、ベンチャー企業への転職を考えている人の後押しをしたいと思っています。 そらの理念と山田さんの思いが同じ、つまり会社と一従業員が同じ目標をかかげていると言えるのではないでしょうか。
私たちは普段、会社やアルバイト先の理念を意識しながら働くことは滅多にないと思います。まして仕事先の理念を知らない人もいるかもしれません。しかしそらでは、会社の理念が山田さんだけでなく従業員皆さんの思いとマッチしているのです。

会社と同じ目標や思いを持って働ける環境、それがそらであるとインターンを通して実感することができました。

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