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私たちが1を創る話 0話 山中紺名の話

この記事を書いた人/山中 紺名
大学・学部/立命館大学 食マネジメント学部 マネジメント学科 3回生

自己紹介

 人と出会い、話を聞き、刺激を得ることが生きる上でモのチベーション。海外在住経験があり、またいつか世界に旅へ出たいと考えている。大学での出会いがつながり、自身の経験を最大限に活かすことができる場所を見つけ、“新しい何か”を作るべく挑戦中。現在、英語と中国語を得鋭学び中。

大学生のアルキカタ

 大学行ってやることって部活かサークルかアルバイトでしょ? なんとなくそんなイメージだけど、大学というフィールドを飛び越えた活動や、そもそも活動自体を創っちゃう人達が普通にいるんです。 みんなが“何か”をやりたくなった時の為に、そんな人たちの活動を紹介します。

学生団体カノール設立モノローグ

 「自分が”やりたいコト”とはなんだろう。」という疑問を持つ人は多いのではないのでしょうか?
様々なものに興味関心はあるけど、それを行動と結びつけることができない。
”やりたいコト”が分からず悩み、そして今現在も悩まされている私が、経験や学び、素敵な人たちとの出会いによって、留学のような新しい農業体験生み出す仕組み「カノール」を立上げるまでのお話です。
※カノール立上げの紆余曲折はコチラ→『私たちが1を創る話(カノール)』0話

スタートダッシュに失敗した大学生活、、、

 入学したての私は気合十分、希望に満ち溢れていました。
 吹奏楽漬けの高校生活の反動もあってか、大学では毎日自分のやりたいコトでスケジュールを埋めて、勉強も遊びも全部充実させるキラキラ大学生になるつもりでした。

 しかし、それが"やりたいコトを探す”ことに振り回 される日々の始まりでもありました、、、
気合が空回りした結果、非常に残念な感じで大学生活をスタートさせてしまったのです。

敗戦の記録

① サークルで何か始めるぞ作戦
1年の春に1週間毎日違うサークルの説明会に行く
結局選ぶことに疲れサークルに入りそびれる。

② 資格とかとりあえず取ろう作戦
将来のやりたいこと?わからないから簿記とかPC系の無難な資格とか取っとけばいいでしょ!!と本を買いあさる
授業や何かイベントがあれば即参加していたので、当然時間を使いこなせず撃沈。
(読んでないのが何冊か?怖くて数えられない、、、)

③ その他数えきれないetc、、、

こんな感じで結局何も形に残らず時間を浪費し、焦っている自分がいました。

新しいことをする/興味関心+あと少しのアイデア

 そんな自分を救ってくれたのが「BKC BBP プロジェクトチーム」(自主活動団体)でした。
 1年間のニュージーランド留学経験があり、英語力をキープしたいと思っていたところに誘われて参加を決めました。主な活動は留学生との交流促進や語学学習支援です。

 経験豊富な先輩達(院生もいます!)についていきながら、いろんなイベントが出来上がっていく過程を経験し、自分1人では”やりたいコト”がわからなくても、自分の興味関心に他の人のアイデアや意見が加わることで形になる面白さを知ると同時に、組織運営のノウハウやSNSでの広報活動などのスキルを学んでいきました。

BBP=Beyond Borders Plaza:立命館大学が運営する国際交流や言語学習を中心としたグローバルコモンズ

さすがの食マネ!食に無関心な私のbefore→after

 食マネジメント学部では、食を中心に様々な学問分野で実践的な学びを重視しており、食産業の現場の声を聞く機会が豊富にあります。
 当時”食”ということに無関心な私でしたが、様々な食に関わる人の声を聞く内に食という分野の当事者であることに気がついてしまいました(笑)

私の変わりっぷりはこんな感じです
before
 自分が毎日食べているのに白米もスナック菓子も胃に入れたら同じやん。
after
・食が自分のからだを作るって本当なんだ!
・生産する側と食べる側なぜ食べる方が値段を決めたりしているのだろう?
・食に興味のない人にも食について考える機会を持ってほしい!
・現代の食の生産者と消費者の関係生をもっとよりよいものにできないだろうか?


 この変化を生んだのが総合講義で伺ったポケットマルシェの高橋さんのお話です。
高橋さんは
「自分の体は食べたものでできている。だから、1年後の体は今のからだと全く違うものになっている」
「お金を払うから偉いというのは違う。生産者と消費者は同じ人間」
とお話しされ、今の社会を問題視する視点の存在にはっと気づかされました。

コロナ禍の再スタート

コロナウイルスの流行は、大学生活にも大きく影響を与えました。 授業はすべてオンライン、友達と出かけることもほとんどなくなっていきました。もちろんBBPの活動もオンライン中心になり学生だけでなく、スタッフ間の交流も次第に少なくなっていきました。

生活の中心であった大学という大きなコミュニティが無くなったことで、モチベーションが下がり、落ち込んでいました。

しかし、、、
この環境は
やりたいことと向き合あう⇒自分自身とゆっくり向き合う
という変化を私にくれた時間でもありました。
結果、これまでの経験を活かして何か創造したいという思いに気づき、活動できない日々がその思いを強くしていきました。

いきなり長谷川梨香からのオファー

 そんなとき、たいして親しくもないのに(笑)いきなり農業体験に誘ってきたのが長谷川梨香でした 。
 梨香は一年時から知っていて、仲間内で一緒にベトナム旅行に行ったことはありましたが、友達の友達、なんかワチャワチャ忙しそうな人だなぁと見ているだけの存在でした。

友達にいきなり「農業しようぜっ!」と誘われるという意味の分からんシチュエーションが面白い!と思ったのと、後追いでついて来た「みのり農園はおしゃれなカフェも営業してる方で、そこでタダでご飯もいただける!!」というメッセージ(ご飯、、)につられて、 即断しました。

ちなみに梨香がなんで私を誘ったかは、
「授業でなかなか会えない中で、普通に遊ぶ約束をするよりも農家行こうって言った方が面白いし、会ってくれるかなー?って思った。しかも、かんななら私にない視点を持って農家さんとも話してくれるかなと思ってた」とのことです。

うん。シンプルだけど、遊ぶかわりに農業に誘うっておもしろい!

人との出会いと自分の思いが生み出した挑戦

 みのり農園でお互いの近況を話していく中、大学生活という有限の時間を使って「これまでの経験や学びを活かして何か始めたい」と意気投合しました。

 私自身は、どちらかというと身につけたスキルを”何か”で活かしたいと思っていたのですが、梨香はクリアにやりたいことが決まっていました。
それがカノールの活動の軸になっています。

結果→”やりたいコト”の選択よりやらなかったことへの後悔の方が大きい

 カノール設立を経て強く感じるのは実際に行動してみて後悔することの方が少ないということです。よく耳にすると思いますが、自分が行動したあとには必ず得られるものがあるというのはホントだなとカノールの活動をする中で感じています。

 特に自分が行動して行った先で、こうして同じ信念をもって一緒に活動する人と出会えたことがなにより自分にとってのわくわくにつながっているし、今の活動へ突き動かされた理由になっているからです。

 そんな衝動を胸に、長谷川梨香とカノールの始動に向け全力で突き進みます!

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