この記事を書いた人/長谷川 梨香
大学・学部/立命館大学 食マネジメント学部 マネジメント学科 2回生
自己紹介
気づけばずっと食が好き。Yes Manの姿勢とフットワークの軽さをモットーに食に関するイベントだったら何にでも参加してきました。1・2回生で得た大量の気づきを自分の環境に置き換え、形作ることが今後の目標で現在奮闘中です。
大学生のアルキカタ
大学行ってやることって部活かサークルかアルバイトでしょ?
なんとなくそんなイメージだけど、大学というフィールドを飛び越えた活動や、そもそも活動自体を創っちゃう人達が普通にいるんです。
みんなが“何か”をやりたくなった時の為に、そんな人たちの活動を紹介します。
生産者と学生をつなぐプラットフォーム「カノール」
カノールって?
生産者とともに作業をすることによって、学生が“一”消費者として必要な気づきを提供します。観光農業体験でもなく、単なる労働者でもない、留学のような新しい農業体験生み出す仕組み。
カノールがやりたいこと
- 学生と農業フィールドをもっと身近に
- 「食の学び」を知識だけでなく現場で
- 農業体験を通してそれぞれの気づきを
始まりは「大学生活がパソコンとの会話で終わってしまう!!という焦りから
1回生で憧れのキャンパスライフを満喫し、2回生でさらに全力で学生生活を楽しもうと考えていた矢先、緊急事態宣言発令により大学は一斉休講へ。
約1か月遅れでようやく再開した講義も完全ウェブ授業。
茨城県出身の私は、アルバイトも激減し大学も行けないことから実家へ帰省し、
実家にいながら関西の大学の講義を受けられるなんてなんて幸せなんだ~
とのんきに茨城生活を満喫していました。
しかし、数週間経ち、今年1年間はWEB授業という噂が出始めたころ、
「このままでは大学生活1年分をパソコンと会話して終わってしまう!
なんてもったいないんだ!」と急な焦りを感じたのを覚えています。
いっぽう、そのころ憧れの先輩は・・・
私は只々焦るばかり、、、でしたが、
そんな私の焦りを傍目に、
とっくの間に、WEB授業で教室に縛られないことをチャンスと捉えていた人がいたのです。
その人は、以前からお世話になっていた憧れの先輩でした。
この1年で福岡・長野・静岡・和歌山・北海道・青森・岡山県・熊本・奈良など全国20以上の農家を回り、コロナ禍だからこその新しい学生ライフを満喫していたのです。
この体験を先輩は、
「現場行かないと知らないことだらけで、農家さんそれぞれがいいことや、悪いこと、目指しているものの思い描いていることは全く違うし、その考え方とか人間味が野菜や果物に出ていてここまで個性が出る仕事ってあんまりないよねって思ったかな。
一緒に働かせてもらうことによって見える景色も違うし、行ってよかったって思える!」
と熱く語ってくれました。
既存の仕組みで得られないものが出てきた場合、
仕組みに頼らないで自分で欲しいものを創り出す姿を
目に焼き付けられたのです。
当時の私が出来るコトと言えば、そんな先輩に「なんかないですか、、、」と相談することぐらいでした。
ハマったものは学校の外にあった
結果、そんな先輩に紹介されて参加した「車座」というオンライン交流会を経て「善兵衛農園」の農業体験にハマりました。
ハマった仕組みはこんな感じ
・1週間で泊まり込み
(期間は選択可。一日でも良いし一か月でも可)
・一緒に働くのは大学生やお休み中の社会人
(私が出会ったのは7人)
・授業がある時間は部屋に戻り、終わったらまた畑に戻る
これで得られるものは
・観光用の農家体験ではなく、数日間お世話になれることから農業のリアルを知れる
・実体験だからこそ得ることができる食に対する意識の変化
・別の大学の面白い学生や社会人と知り合える
・農家さんとのつながりからその地域とのつながりもできる
ハマりすぎて、2週間後には友達を連れてもう一回参加してしまう程でした!!
車座=ポケットマルシェの高橋社長が開催する大学生とのオンライン交流会
善兵衛農園=農業の可能性を若い世代へ伝え、地元の豊かさに繋がる未来を目指している。
ハマって見つけた足りないもの
もっともっと多くの学生にこの農業体験が広まればいいのにと思いましたが、自分が「善兵衛農園」にたどり着けたのは奇跡に近く
① 幸運にもスーパー先輩が近くにいた
② 「車座」という場所に参加できた
③ 初めての車座にたまたま「善兵衛農園」さんがいた
という幸運が重なった結果でした。
そこで私の思考が駆け巡りました。
この自分に意識改革をもたらしてくれた農業体験をもっと知ってほしい。
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でも探してもあまりない。
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そもそも探し方も難しい。
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ないならとりあえず行きたいと言ってくれた個を連れて行けばいいか。
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けど、そろそろそれも限界あると感じました。
じゃあそういうシステム作ればいいか。
でも一人じゃできないなと悶々としていた中、みのり農園にさそった“かんな”(かんながカノールに出会うまでのお話はコチラ)が「なにかやりたい」と話してくれて、意見が一致。
「やりたいことがあるけど、スキルがない私」と
「何かやりたいけどその何かは見つかっていない山名かんな」が合わさったのが、この2月の時でした。
こうして始まったのが『カノール』です。
次回は、まず”最初に二人がやったこと”について紹介します。
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