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私たちが1を創る話 1話 「最初にふたりがやったこと」

この記事を書いた人/長谷川 梨香
大学・学部/立命館大学 食マネジメント学部 マネジメント学科 2回生

自己紹介

 気づけばずっと食が好き。Yes Manの姿勢とフットワークの軽さをモットーに食に関するイベントだったら何にでも参加してきました。1・2回生で得た大量の気づきを自分の環境に置き換え、形作ることが今後の目標で現在奮闘中です。

大学生のアルキカタ

 大学行ってやることって部活かサークルかアルバイトでしょ? なんとなくそんなイメージだけど、大学というフィールドを飛び越えた活動や、そもそも活動自体を創っちゃう人達が普通にいるんです。 みんなが“何か”をやりたくなった時の為に、そんな人たちの活動を紹介します。

やり切れるのか?本気でやりたいのか?

今回は、以前の記事でお伝えしたように意気投合したあと、実際に行動するまでの私たちの “第一歩” をお伝えしたいと思います。

 みのり農園で「何かやろう」と意気投合した私たちはワクワク感と今後への期待を胸にテンション高めに解散しました。しかし、うちに帰ってしばらくした後、私はふと思い出したのです。
あれ、、?この場面、、、このワクワク感、、、なんか記憶にあるぞ??

  私は1回生の頃から何かしらの課外活動をやり続けていましたが、全部がうまくいっていたわけではありません。むしろその場だけのテンションで「やろう!」と口走り頓挫したものが数々あり、例えばそれは
学食メニュー開発
 →自分でやりたいと考え企画したはずなのに、1年経たずに熱が冷め、課外活動としてというより単なるタスク化に近い状態に、、、
生活習慣病に関する課外活動
 →開始早々コロナが流行したことで一気に熱が冷め、オンラインででもどうにかしてやろうという気持ちにはなれず、結局実施に至らず、、、

 という惨憺たるものでした。
 やりたいことやジャストアイディアのようなものはポンポン出てくるくせに、熱しやすく冷めやすい部分があったのです。
そんなこともありかんなと本気でやりたい!と思った後すぐに、この熱が冷めたらどうしよう。かんなを巻き込んでまで、ほんとにやりたいのか?と自分自身への不安がわいてきたのです。

1日考えた後、だけどこれはどうしても本当にやりたい。
今やらないとやりたかったことが単なる空想の話で終わってしまう。
と思い「よし、本気でやろう」と決めました。

 この時、自分の中で瞬間的な “思い” から 、やり遂げる “覚悟” へと気持ちが変わりました。

かんなを逃がしてはいけない

 自分の中で覚悟が決まった後すぐ、かんなに連絡しました。話す内容など考えず「次、いつ会える!?」とだけ。
とりあえず会って話さなきゃと、、当時の私は焦燥感感に駆られていました。
自分がそうだから、人の熱は時間がたてば経つほど冷めるもの、と思っていたのです。今このタイミングを逃したらかんなはこの企画に乗ってくれないかもとすら思っていました。

そんな感情からかなり雑に誘ったにもかかわらず、かんなはすぐに日程を送ってくれ、無事に会う日程が決まりました。

打ち合わせまでの過ごし方〜長谷川梨香の場合

誘ったのは自分。来てくれた時間を無駄にしてはいけない
会う予定日が決まってからは、毎日カノール(※当時は名前も決まっていない)のことをちょっとずつ考えました。

自分が何をしたいのか、
なぜしたいのか、どうやってやりたいのか、
なんでこれにかんなが必要なのか。

 私がやりたいことだから私は全力でやれる。でもかんなにとってこれはやりたいことではないかもしれない。
だからどうやってこの企画に「いいね!やりたい!」と言わせるか。
この作戦()を考えるために自分のやりたいことの言語化に努めました。
※↑かんなと話すときようにバーっと書いたメモ

 6枚くらい使って自問自答した。きっとかんながいなければ、ここまでの言語化をしていなかったかもしれません。
かんなの心を捕まえるためにとっておきのパワーワードなどはひらめきませんでしたが、私がここまで言語化したのには理由があります。

 勝手な印象ですが、かんなはなんとなく「鋭い人」というイメージがずっとありました。生半可な言葉、ふらふらした考え方では見透かされそうと思っていたのです。
 だから、とっておきの一言を用意するというイメージではなく「構想立てて話すこと」に注力しました。
「こんなに具体的に考えてますよ」の必死なアピールに近いかもしれません。それに加え、質問されたことにすっと答えられるように予行練習として自問自答していたのかもしれません。今思えば、全然具体的ではなかったですが(

【打ち合わせまでの過ごし方〜山中紺名の場合】


 農業体験に誘われ、その時何かしたい!という気持ちで意気投合した後、すぐに梨香と会うことになり、会うその日まで何をすればいい? 何ができる?と毎日考えていました。しかし!気づけば打ち合わせ前日。

焦った私ができたことは『日本 食 問題』で検索。
※とりあえずググればいいという、現代人の悪い例

 当然これで何かを見つけられる筈はなく、、、ぱっとしたアイデアがないまま打ち合わせ当日を迎えました。

 一応ですが、全く何も共有事項を持って行かなかった訳ではありません。2年生の時に農家さんのお手伝いをした経験から、ざっくりではありますが、農家さんと関われる何かに挑戦したいなと思っていました。その時点での自分の精一杯でしたが、今考えればかなりアバウトな構想だったと思います。

 会ってまず梨香が話を切り出しアイデアを共有してくれました。
それが現在のカノールの原型です。このアイデアがたまたま、私が思っていた農家さんと関わりたいというところにフィットし、さらに意気投合。
 カノールのほとんどのシステムの枠組みがこの打ち合わせの中で完成しました。意気投合という言葉が連続し、なんでも良かったのではと思われるかもしれませんが、梨香が持ってきたアイデアだからではなく、彼女の経験の話やこのアイデアを本気でおもしろい!と思えたことが今の活動につながっています。

念願の「いいね、やりたい」の言葉をもらえた後

 言語化のおかげ?熱量のおかげ?それとも勢いで押した?わからないけれど、かんなはこの企画に乗ってくれました。
しかも結構前向きに。嬉しい。心の中で小さなガッツポーズをかましました。

 その喜びの中、私は「団体理念を決めよう」とさっそく言いました。これは完全に今までの経験から出た言葉です。
今までは冒頭でもお話したようになんとなく勢いとやりたいという気持ちだけで乗り切ってしまっていたことが多く、途中で何のために始めた活動だっけ?と迷子になることも多々。

 この「何のために」を決めとかないとその場のやりたいことに気持ちが持っていかれ最初思っていた活動と自分が全然違う方向に行きだすことを防ぎたかったのです。

 もうひとつは食マネの講義の影響。
 食マネでは経営学の概念を学ぶことに加え、
実際に食ビジネスの業界で活躍されている方のお話をお聞きする機会がかなり多いです。

特に印象に残っているのはクックパッドの社内改革に携わった方のお話で 「企業理念は迷ったときの判断軸になる。だからこそ徹底的に考え抜き、誰がみてもわかりやすくしなければ意味がない。」とのお話や、
サイゼリヤ創業者が仰っていた「【人のために仲良く、正しくの理念。】うまくいかなければここに戻ればよい。ここが徹底できていないからうまくいかなくなる」とのお言葉はとても印象的でした。

 大学の学びの中で、こういった「迷ったときの判断は企業理念に立ち返る」など企業理念を大切にしているという印象を強く持っていました。

 活動を継続的なものにしていきたいからこそ、

真似事でもいいから本気で団体理念「なんのために」を考え抜きたかったのです。

決めきれない団体理念

 この団体理念をきめるために、なぜこの企画をやりたいのか? やった先にどういうことを期待するのか?  など思いつく限りのことを2人で書き出しました
【打合せ中の心境・・長谷川梨香】
 書いて書いて、話せば話すほど一番が決められなくなっていった。
 学生にもっと農業をリアルを知ってほしいのか、自分がやってきたことを周りにも体験してほしいのか、生産者さんの労働力不足を助けたいのか、、、
やりたいことはあるんだけど何が一番大切なのかが分からなかった。
【打合せ中の心境・・山中紺名】
 りかと話を進めている内に、大まかな活動内容が見えてきたので、目的や目標、活動の軸を決めることになりましたが、ここにきて話のスピードが急減速した感じ。
 勢いだけでは難しくなかなか決まらないんだなぁ、、と。
農家さんと学生をつなげる・食について知って欲しい、、、などたくさんのやりたいことが出てきますが、うまくまとまりません。
私たちがまとめることができないのは、前例や経験が無いから。なら他の例や方法を調べるしかない!と思い至りました。
※思考のフォーマットは用意しつつも、、、
2人で迷い続けていたらいつの間にか閉店の時間が近づいていました。

 私は今日中に決めなきゃ、どうすればいいか、、と時間を気にしながら、焦れば焦るほど思考は堂々巡りで悩み抜いていたところ、かんなが神の一言、

「ちょっとこのへん、ググってくるわ」(笑)

次回はかんながググってくれた結果、どうなったか、お伝えしたいと思います。

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