この記事を書いた人 / 大野 七海
大学・学部 /帝京平成大学 薬学部 薬学科 3年
キミトカチ大学図鑑とは
現役大学生による大学紹介。ホームページやパンフレットでは分からない大学での学びや生活など、リアルな大学生をなかなかイメージできない十勝のキミに完全個人視点で紹介します。
※記事内容はあくまでも個人の感想です。なにごとも十人十色、千差万別をお忘れなく!
自己紹介
薬剤師になるために薬学部に進学し、やっと折り返し地点に到達しました。充実した学生生活を送れるよう、勉強もアルバイトも遊びも両立できるように頑張っています。将来は患者さんの健康な生活を守れるような薬剤師になることが目標です。
帝京平成大学とは
友達と一緒に、きっちり学びに向かい成長できる大学
ほとんどの授業を薬学部生のみで受けるので、一緒に授業を受ける人や行動を共にする人が固定になります。
高校のクラスが大きくなっただけの感覚です。文系学生のように科目ごとに友達を見つけなくて良いのは、利点かもしれません。
薬学部生のほとんどが「薬剤師国家試験合格」という目標に向かって勉強しているので、周りに流されて道を外してしまうということは少ないと思います。
帝京平成大学にマッチする人は
- 年中追い込みをかけられる精神力を持つ人
- 安定した人間関係を築きたい人
- 友達と一緒に勉強するのが好きな人
こんなキッカケで入りました!
薬剤師である叔母に憧れを抱き「薬剤師になりたい」という思いから、薬学部への進学を決めました。
中・高と部活一筋で過ごしてきた私は高校2年生の化学のテストで7点、、、を取りました。
薬学部に行くためには必須と言われている化学でこの点数を取ったときには高校の先生に「部活を辞めるのも一つの手」と言われたくらい薬学部に受かる見込みがゼロでした(笑)
高校3年生から本格的に受験勉強を始めましたが、すでに遅く…。もっと学力があれば医学部や看護学部の生徒とも交流できる医療系の大学に行きたかったのですが、自分の身の丈にあった大学を選びました。
帝京平成大学での学びはココが面白い
入ったことを後悔するぐらい勉強づけの毎日を送れる!
授業の一部を紹介します。
1年生では高校化学・生物・物理の復習から始め、それを応用・発展させていき、人体の構造・機能や有機化学などを学びます。
高校化学で扱う有機化学は
--安息香酸に炭酸水素ナトリウムを加えると安息香酸ナトリウムができる--
というような化学反応式だけを学びますが、大学の有機化学ではこれを発展させて、
--電子がどのように動いて、この反応が起こるのか?--
を学びます。
学年が上がるにつれて内容も専門的なものになり、薬物が人体に対してどのように作用するのかを学ぶ「薬理学」や、中国古来の治療薬である「漢方薬」、薬剤師業務に携わる前提としての制度とその裏付けとなる法律を学ぶ「薬事関係法規」など医療や医薬品に関することは全て6年間で学びます。
実習は、1年生でマウスの解剖を行い人体の構造・機能と結びつけての考察、学年があがると薬理学と結びつけたものになり、例えばマウスに筋弛緩薬(ネオスチグミン・パンクロニウム・バクロフェンなど)を投与し、それぞれの筋弛緩薬の発現率や薬理作用について薬物を注射しどのような反応が起きるのかを観察・考察をします。
私は薬学でどのようなことを学ぶのかとかあんまりよく分からなくて”ただ薬について学ぶ”っていう漠然としたことしか考えずに入学したので、全ての授業において「あ〜、こんなこと学ぶんだ」(笑)って思いながら授業受けていました。
「漢方薬」とか「薬事法」は3年生で習いますが、1年生の頃と感覚的にあまり変わらなくて「あ〜、こんなこと学ぶんだ」(笑)(笑)って思いながら授業受けていました。
とにかく覚えることが多すぎて授業受けているときも「試験ってどんな感じなんだろう」とか「試験受かるかな」など、そんなことしか考えていませんでした。
ココはあまり期待しないでね・・・
低学年のうちはほとんどが座学。実験は前期か後期に週1・2 日。
”知識を頭に入れないと現場で動けなくなってしまう”ので座学ばかりなのは当たり前かもしれませんが、1 日6 時間ずっと座って講義を受けているのはしんどくなる時があります。(教室によっては椅子が硬くて腰やお尻が痛くなります、、笑)
そのぶん座学を頑張ったあとの実験は班のメンバーと協力しながら楽しく取り組むことができます。実験レポートは膨大な量を書くことになりますが、やる気と根性で頑張ります。
「大野 七海」の学生生活
一日の雰囲気
薬学部は忙しいから大学生活は遊べないと言われて入学しましたが、実際には自分の頑張り次第で何とでもなります。1年生後期以降はほとんどの日の授業時間が
【10:30-16:00】or【10:30-18:00】のどちらかです。私の1日は、
【10:30-16:00】の日
-10:30-16:00 授業
-17:00-22:00 アルバイト(掛け持ちしてます!)
-帰宅後は入浴等済ませて就寝
【10:30-18:00】の日は
-10:30-18:00 授業
-18:00~遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったり、家でゆっくりしたり
のパターンが多いです。
友達の中には朝の3時間ほどバイトをしてから学校に来るという子もいます。
お昼は?
薬学部生は教室移動がほとんどないため、昼食休憩の時間は食堂へ行かず教室で過ごす人が多いですが食堂もちゃんと充実してます!
メニューはカレー300円、カツカレー400円、
ラーメン300円、天ぷらうどん300円、唐揚げ定食450円、日替わりランチ550円、栄養士監修ランチ550円など豊富です!
最近は持ち帰り可能な気まぐれ弁当も販売されています!
大学トピックス
薬学部の実態
帝京平成大学の薬学部はクオーター制となっていて、2年生以降は前期に2回(6月・8月)後期に2回(11月・1月)、つまり年4回も本試験が行われています。
ほとんど全ての科目で「期末試験」を行い、 60点以上/100点満点で単位獲得になりますが難しい科目だと5分の4程度の学生が本試験で合格できない科目もあります。一般的な大学生らしい「レポートによる評価」はないと思っておいた方が良いです。
薬学部では1年生で選択科目7単位(約4科目)・選択必修科目8単位(約4科目)を取ってしまうので、2年生以降は必修科目のみを受けます。(もちろん1年生でも必修科目23単位(23科目)があります。実習(2単位)もあります。)
勉強はとにかく大変で毎試験が留年との戦いです。帝京平成大学の薬学部は一学年約240人いますが、毎年約40人程度が単位を取り切れず留年や退学をしています。
私の場合は試験前以外で勉強をほぼやらないので、試験期間は毎日死にそうになりながら勉強しています。
自分が試験に余裕もって勉強してないのも悪いのですが、本当、辛いしか言えません(笑)
試験前とかに精神的に病んじゃって精神科に通っている子が私の周りにも3人いるから(※あくまでも個別の環境によるものです、、)薬学部ってみんな辛い思いしながら勉強しているなってすごく感じます。
薬学部に行くと決めたとき、薬剤師の叔母に「やめといた方がいいかも、つらいよ?」ってめっちゃ言われました。今、進路決める前に戻れたとしたら、私は絶対に薬学なんて選ばないと思うってくらいに試験はほんとに辛いです(笑)
「大学は人生の夏休み!!」とか言ってる人たちの話をほんとに聞いてみたい。
どこが夏休みですかぁ????
大学公式ホームページ:帝京平成大学