この記事を書いた人/古川 紗也
大学・学部/明治大学 農学部 農芸化学科 1年生
自己紹介
生まれも育ちも東京。19年間東京で過ごしてきました。
生きるとは?という疑問を追究するため、生命の根源である「食」に目を向け、現在は大学の農学部に所属して勉強中です。
とかちbrush Upプロジェクト
全国から9人の大学生が帯広に集まり、”真の地方創生„とはなにかを考える9日間のプロジェクト。
期間中は延べ18の十勝・帯広の企業を訪問し、大学生の視点でその企業が生み出している価値・可能性、持続する仕組みに迫りました。
お邪魔することになった会社は
北村林業株式会社
100年先も地域やお客様から必要とされる企業であること。を理念としている。
今、切っている木は何十年も前に誰かが植え、今日まで育ててくれた木。の考えのもと、
50年、100年先の人々の暮らしに豊かな資源を残すことができるように、行動し、挑戦し、未来に向けて今を育み続けている。大学生「古川 紗也」が見た北村林業
「林業」という産業、知っていますか?見たこと、ありますか?
恥ずかしながら、私は全然知りませんでした。「山へ行って木を切る仕事」という認識しかありませんでした。
力仕事が多そう、大変そう、男性向けの仕事かなというのが正直なところでした。
ただ、ホームページを見たときは、迫力のある木々の写真に圧倒されたのを覚えています。
どんな仕事か全然わからないけど、「美しい」そう思いました。
木を育てて、森をつくり、雇用を生み、浦幌をつくる
北村林業は林業の会社です。
しかし、北村林業は単に木を切っているのではありません。木を切ることで森林を、町を、そして浦幌の未来を造っているのです。浦幌という町の日常に森林を。
北村社長のお話しを伺って感じたメッセージです。
林業には木を植える(イメージにはありませんでしたが、言われてみると当たり前、、、)という仕事もあります。
かつて、この仕事は多くの女性が担っていました。そして、こういった人を通して家庭や町といった暮らしに林業がありました。
北村林業は林業という”ビジネスを持続させる”ことで、その姿を残そうとしています。
それは、
小さい頃には遊ぶ場所として、
疲れたときには憩いの場として、
そして浦幌で生活する職業選択の1つとして。
”浦幌という町に森林があること、”林業という産業を未来に残すこと”は何を意味するのか、というのが北村林業のテーマのように感じました。
変わらないために変わり続ける。
北村社長のお話の中で一番心に刺さった言葉です。
何十年も前から引き継いだ森林を、林業を、守り続けるために、働方や働く人の層が変わること。
それを体現すべく、労働環境の改善を続けています。
実は、若い人に人気がある林業
ここ数年、林業に対する若者の人気が高まっているようです。
北村林業でも積極的に初心者や女性を受け入れていて、従業員の平均年齢は30代前半であり、現場職員24名のうち4名の女性職員がいます。
ポイントは、積極的な機械化で力仕事のウェイトが減る、移動式トイレを完備して気持ちよく働ける環境を整えるなど、職場環境を整えることにより、林業にあこがれる人が受け入れられやすくなってきていることです。
何十年も前の先人たちが造り上げてきた森林。その襷をつなぐように、50年、100年先に、今と変わらぬ美しき森林を残すために山に行くのです。
採用の条件は、浦幌に住むこと。
採用に関してのお話の中で印象的だったことがあります。
「採用の条件は、浦幌に住むこと。うちには、浦幌に積極的にかかわろうとしてくれる人に来てほしい。」とおっしゃっていました。
北村社長は林業というツールを通して、浦幌という町を創ろうとしている方だと感じました。そして、その仲間となる人を募集しているのだなと。
企業HPアドレス http://kitamura-ringyou.com/