卒業後は札幌など、進学で地元を離れる方が多い十勝の高校生。 「十勝に就職してもらう」ためのヒントを探り、4月から高校に入学する十勝出身の“新女子高校生”を捕まえてインタビューを試みました! 休校から受験と合格発表、そして縮小した卒業式を終えたばかりのお二人に「地元への就職」をテーマに語っていただきます。
4月から“新女子高校生”のふたり
意外としっかりしている? 今どき新女子高校生
ジョブ君
まずは卒業おめでとうございます。
お二人は将来の進路や就職について考えたことはありますか。
Hさん
はい、考えたことはあります。
でも進路は決まっていません。中学校でもそういう自分の将来を考える授業がありました。
Mさん
私は看護師になりたいです。
学校の職場体験授業でも、病院を希望しました。
ジョブ君
進路は決まっていないというHさん。
将来は決めていなくても興味のある職業などはありますか。
Hさん
家のパソコンをよく使っているので、事務の仕事とかかな。
室内で働く姿を想像します。
Mさん
この子は学校で一番タイピングが速いんですよ!
ジョブ君
看護師になりたいというMさんの動機は何ですか。
Mさん
母が看護師をしていて、“収入が安定してそう”というのが一番の理由です。
お二人とも(意外にも!)とてもしっかりした回答。
何も考えていなかった筆者の学生時代が蘇り胸が痛くなりました。
高校卒業後はやっぱり十勝を離れる?
ジョブ君
高校入学が決まったばかり。
3年後、高校卒業後の進路について考えたことはありますか。
Mさん
私は看護系の学校に入りたいです。
最近十勝でも学校の選択肢が増えそうなので嬉しいですね。
Hさん
行くとしたら短大か……就職もありです。
どちらにせよ十勝を離れて遠くに行きたいなと考えています。
まだ何も決めていないけどHさんの「できれば地元を離れたい」という言葉がありました。 「十勝に就職してもらう」ためのヒントが見つかるかもしれない、と詳しく伺います。
ジョブ君
十勝を離れたいというHさん。
どこに行きたいか、場所の希望はありますか。
Hさん
場所の希望はありませんが、できれば北海道の外がいいですね。
ジョブ君
どんな理由で?
Hさん
首都圏じゃなくてもいいのですが、都会に住みたいです。
十勝は“遊び”の面で少し物足りないかな。
Mさん
私は地元に住みたいですが、遊ぶところが少ないなとは感じます。
ジョブ君
まわりのお友達も将来十勝を離れる人多いと思うけど、どうしたら十勝に戻ってきてもらえるでしょうか。
Mさん
友人と離れ離れになるのはやっぱり寂しい。
私はもっと商業施設とか……発展したら嬉しくて十勝に戻って来ると思う。
Hさん
そうだね。
今より遊ぶところが増えたら十勝に帰って来る人もたくさんいるだろうね。
やっぱり遊びが重要!?
やっとティーンエイジャーらしい話が聞けたような気がしてホッとします!
年齢的なところもあるのかもしれませんが十勝への就職を目指している首都圏の大学生さんが、収入や安心できる生活面を気にかけていたのとは対照的な印象を持ちました。
やはり十勝で育った方は(当たり前だけど)すでに生活しているわけなので、そういう心配は少ないのかもしれません。 さらに楽しい人生を送るべく娯楽を求めるのも必然か。 お二人には華の高校生活を経てまたいろいろな考えが生まれることでしょう。 3年後の高校卒業時期に、またお話を伺いたいと感じるインタビューになりました。