何をやってる会社ですか

私たちは宮大工として、神社仏閣の建築や修復工事を手掛けています。ご依頼をいただき、住宅や店舗、神棚や木製製品の製作なども行っており、北海道内での仕事が7割、道外が3割を占める会社です。
創業は2016年、従業員は7名（2024年1月現在）です。代表の私は京都で社寺建築の建設・修復などに関わり、その後伊勢神宮の式年遷宮で6年間副棟梁を務め、Uターン。故郷である帯広に戻って仕事がしたいと思ったのが起業のきっかけです。

2022年には、欧州最大級のホテル・レストランの展示会“Equip ’Hotel Paris（エキップホテルパリ）に参加しました。「1本の木をすべて使い切る」をテーマに、木の曲線を生かした床材を展示したところ、多くの方から反響をいただきました。その場での出逢いがきっかけで、佐藤伸一シェフ（フランスで日本人初の２つ星を獲得した天才シェフ）から依頼を受け、レストランで使う木製のトレーとトレースタンドを制作。さらにトリュフケースのご依頼もいただき、完成を迎えました。帯広を拠点に、世界と対等にものづくりができる経験は、私たちの自信につながりました。

それをやっている理由は何ですか

●地域に愛され続けるまちのシンボルを創り上げること。
高い技術と高級な材料から作られる商品やサービスは、高価故に裕福な限定された方の手に渡るケースが多いと思います。一方、最高の職人の技術と高品質な木材を使用して作られる神社や仏閣は、たくさんの人々が訪れる「地域のシンボル」になります。クライアントの建物に関わることで、地域のシンボル、コミュニティを作り、それを次の世代へ残していきたい。それが会社を続ける理由です。

●地域のコミュニティを創り上げる技術や思考を磨き、継承すること。
神社仏閣という皆さんの心の拠りどころとなる場所を手掛ける者として、釘や金物を使わずに木材を組み上げる「特殊な技術」、200年、300年という長期間木材を使用されることを見据えて加工する「見極める目」、これらの技術や感性を高める「心構え」が欠かせません。
私たちは、技術と思考を磨き、これを継承していきます。

これまでは十勝のお客様も本州から宮大工を呼んでいたそうです。創業以来お声を掛けていただき、いろいろな仕事に携わらせていただいています。

これからやることを教えてください

私たちが目指すのは300年企業。
エキップホテルパリへの出展や、佐藤伸一シェフからの依頼もそうですが、おかげさまのブランドを創り上げ、世界に広げ、地域に貢献するために活動します。
半年に一度制作する当社の冊子に表記されている「〇／600」の文字は、300年後もおかげさまブランドを続ける覚悟の意味を込めたものです。

また、コロナ禍以前に開催していた「僧侶カフェ」イベントも再開させたいと計画中です。僧侶の方が参加し、訪れた方とお茶をするものですが、仏法をいろいろな人に伝える場所は、神社仏閣だけではないという考えから企画しています。宮大工として建物以外に、こうしたコミュニティ形成の活動も大切な仕事の一つと位置づけています。

私たちの取り組みや思いをお伝えするため、半年に一度冊子を制作してお客様へお渡ししています。

こんな人と働きたい

●私たちの考えに共感し、考え、行動をしてくれる方

宮大工・見習い、設計・施工管理を募集しています。
いつの時代も、機械でできないことをやるのが「技術」であり、「技術」を持つ事で普通は諦めるような「思考」も生まれます。そこが私たちの価値になります。
決して楽な仕事ではありませんが、当社で働くことで世界に誇る「技術」と「思考」を学ぶことができます。

当社の社員は未経験からのスタートです。パリや佐渡島から移住した方もいました。歴史ある都市での経験も魅力的ですが、当社のメンバーは、世界に誇る「技術」と「思考」を磨き上げ、生き生きと働く会社であり続けることは断言できます。
個々の希望を尊重し、柔軟な働き方も可能です。

技術は日頃の心構えや、知識、考え抜くことを積み重ねる日常の中から磨かれていくものです。
目指すは、ブルネロ・クチネリ社（イタリアのラグジュアリーブランド）。自社利益から、職人学校を創り上げるなど「世界で最も美しい会社」と言われる会社です。
ぜひ一緒に300年企業のストーリーを描いていきませんか。

その他／備考

十勝清水町の淨蓮寺本堂の工事では、屋根全体の修復工事を行いました。